
『烏に単は似合わない』(以下『単』)から始まる八咫烏シリーズの最新刊、『楽園の烏』を購入しました!『単』のコミカライズ版が無事完結し、次は『烏は主を選ばない』もコミカライズされているそうで、八咫烏シリーズのブームの兆しを感じます。このブログを書きはじめる前に『単』〜『弥栄の烏』は読んでしまっているので、感想はここには書いていないですが、どの巻もとても魅力的で面白いので、興味のある方は読んでみてください。私は山内の核心に迫る『玉依姫』が推しです。
と、話題を戻しまして。今回は先日購入したばかりの『楽園の烏』の感想を核心的なネタバレをしない程度に描いていきたいと思います。
今回の主人公となるのはおそらく、安原はじめ。はじめは八咫烏ではなく人間です。ある日、養父の失踪により「山」を相続します。養父の言葉によると「その山を売ってはいけない理由がわかるまで、山を売ってはならない」そうです。じつは、その「山」は、『単』から描かれ続けている八咫烏たちの住む「異界」へとつながる「山」だったのです。「山」を相続したはじめのもとに、「山」を買い取りたいという人物が入れ代わり立ち代わりやってきますが、はじめは養父の言葉を守り、頑なに「山」を手放そうとしません。
ある時、はじめは真白なワンピースを着た手足の長く腰のくびれた少女と出会います。
その少女に導かれ、はじめは八咫烏たちの住む「異界」、山内へと入ってしまいます。
とまあ冒頭部分を説明するならこんな感じでしょうか。安原はじめはちゃらんぽらんしてますが、バカな男ではないということが文章から伝わってきます。そして、『単』〜『弥栄の烏』で活躍していた「彼ら」も年を取った姿で登場します(一部登場しない人たちもいますが)。
しかし、「楽園」って何なんでしょうね。「正義」って何なんでしょうね。
そんなことを考えさせられる第二部第1巻でした。
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